私のシンプルライフ

自由をテーマに書いてます

雨とコーラと吉幾三

一見するとただ海上輸送用のコンテナを二つ繋げただけに見える建物

外観は少し錆びていて黄緑色のペンキも所々ハゲて来ている

その建物は海から5分かからない所にあり、その建物の中からは時折ギターの音や家主と思われる人の楽しげな独り言が聞こえる。

 

天気が悪い休日コーラも買いに行けない

冷蔵庫が何もないそもそも冷蔵庫がない

レコードをかけよう、何が良いかな?

ボブのレコードをかけよう

一つの愛でこの世を明るくしてくれる

吉幾三みたいな詩が出てきて笑う

雨は嫌いじゃないけど

こんなに続くと嫌になる

ギターの弦も錆びすぎて弾いていると手が真っ黒になる

雨の憂鬱さを調律して明るくしようと思って

弦がバチーンと切れる

さすがにこのままじゃダメだと雨の中カッパを着て

ギターの弦とコーラあと今日のご飯を買いに行く

いつも行ってる時計屋さんの楽器コーナー

いつもの弦と思って探すと無い店員のお兄さんに聞くと

箱が変わってわからなかった

帰りにパン屋さんに寄って今日は豪華にパン一斤とメロンパン

そして最後にコーラを買い

家に帰る

まず適当にシャワーに入り雨のじっとりした気分変える

ギターの弦ひさびさに変えるから色々磨いてキレイにする

あの人にもらったようなギターだから大切に使っているけど

もうちょっとキレイに使おうと思った

10代の頃から弾いているギターだけどビンテージみたいな風格

あんまりピカピカは違うけど調律がギシギシ渋いのは嫌

そのあたりはキレイにしてミシン油を注す

キレイになって弦も張り替えた

これでしばらくまた楽しませてもらうよ

晩御飯にメロンパンは違うな〜と思ったけど

食べてみると案外いいねと思った

灯油ランタンを加圧して灯りをつける

こんないい加減な生活でも

自分がこれがいいから

これが良い

どんなに世界が便利になっても

吉幾三は東京で牛飼いたいと思う